講師・メンターの質が高いPython/AIスクール4校徹底分析!
AI人材は不足しています。どの位不足しているか、というと「IT人材白書2019」で「AI人材」という項目が独自に立つ程度に注目されていながら、85%の企業ではまだ1人もAI人材がいない、という状況です。
2016年に経産省が出した推計によると、2020年には5万人AI人材が不足するということでした。今、2020年になりましたが、人材が足りているという話は聞きません。
この記事では、日本で圧倒的に不足しており、むしろこれをチャンスと見込んでこれからAI人材になろう、としている人に向けて情報提供をできればと思っています。
特に、プログラミングスクールに通ってAI人材になろう、という人にとって、「講師やメンター」の存在は、わざわざお金と時間を費やす根幹の価値にあたります。
であれば、極力良質な場所に行きたいというのが人情。どの様に見分けるか、複数のAIスクールを実際に体験し、インタビューを行った経験から、お伝えします。
Python・AI・機械学習エンジニアは希少なので、講師にはなかなかならない
根本的に、AI人材が企業で不足している、ということは、一定以上のレベルのAIエンジニアは、企業で働いていれば安定した高収入を得られる、ということになります。
そのため、構造的にプログラミングスクールなどの教育系企業に、最先端の人材が多く確保できる、なんてことは考えにくいです。
では、どういう人がプログラミングスクールの講師やメンターをやっているか、というと、以下のパターンが考えられます。
1.日本のAI人材不足を憂う、先駆者
2.AI教材のメンタリングを教育された人
3.エンジニアの副業
そのため、講師やメンターは「ガチャ」とよく言われます。SRやSSRなどの超優良人材を引くことはほとんどなく、、、ということです。
いい講師・メンターを探す2つのポイント
講師やメンターのレベルが高いかどうか、これを見分ける方法は2つしかありません。
その人の経歴を見る、または、卒業生のアウトプットを見る、です。
講師・メンターの経歴を見る理由は?
講師であれば、わからない時に受講者側から質問をすることで知識を引き出していくことが大事です。そう考えると、その人のスキルレベルが高いことが特に重要です。
メンターであれば、適切にコーチングしてくれるかどうか、サポートをしてくれるかどうかが重要です。メンターのいるスクールの場合は、大学教授などに教材の監修を受けているパターンがほとんどです。そのため、質の高い自習教材を受講生がどの様に学んでいくかが大事となります。そのサポート役がメンターです。
なので、それぞれ、目的を満たしてくれそうな経歴がきちんとあるのか、という点が見るべきポイントです。
そう、講師やメンターの経歴を公開しているかどうか、
これがいい講師・メンターを探す重要なポイントです。
企業の立場になって考えてみるとわかりやすいと思います。
講師やメンターの経歴が、スクールの売りになるから公開しているのです。
卒業生のアウトプットを見るべき理由は?
卒業生のアウトプットとは、なにかを考えてみましょう。
あなたがAIプログラミングスクールに通った結果、作れるようになるものの目安となるものです。大体プログラミングスクールの公式サイトで受講生の声や過去の作品が公開されていると思います。
ここで注意すべきは、あくまでも目安、ということです。
なぜなら、公式サイトで公開されているものは、
・卒業生のなかでもクオリティが高く、高すぎない
・公式サイトで公開することを許諾した
の2点が揃っているものだからです。
おそらく、上位10%くらいに位置する人の制作物がそこに公開されているはずです。
制作した卒業生の属性も公開されていたら、その人がどういう人か、自分に近い属性の人かを確認したほうがいいでしょう。スタート地点が近い人のほうがより参考になるからです。
公開していないときは、説明会または相談会で聞きましょう
気になるAiスクールだけど、講師やメンターの情報を公開していない。あるいは、卒業生の作品が出ていない、ということもあるかもしれません。
大体のプログラミングスクールでは、説明会や相談会を行っています。その時に率直に聞いてみるのがいいでしょう。そこで明確な理由なく教えてくれないようであれば、サービス提供者としての誠意がないと言わざるを得ません。
そういうスクールは選ばないほうが賢明でしょう。
講師の質が高いAI・Pythonプログラミングスクール
ここからは、IT Edtech編集部の独自調査と、独断と偏見によるおすすめスクールを紹介していきます。まずは、講師の質が高いAI・Pythonスクールです。
データサイエンティストを目指す人ならDataMix一択。
それ以外の、AIエンジニアになりたい、AIを仕事で使いたい、教養として身につけたいという人ならAIジョブカレがおすすめです。
AIジョブカレ|講師の実績は圧倒的!AIエンジニアに転職する人も、教養として身につけたい人もおすすめ
AI開発企業のCTOや、有名書籍の執筆者など、見るからにレベルの高い講師が揃っているのがAIジョブカレです。こんな人達が、質問するとSlackで返事をくれて、しかも受講料が4ヶ月で12万円なんて、破格もいいとこです。
特に、AIジョブカレのウリである「機械学習コース」「深層学習コース」の講師陣を見てみてください。
なんと講師が全員機械学習やデータサイエンスの実務家です。
しかも、AIジョブカレ経由で転職が決まると、
機械学習コースは受講料の全額が、
深層学習コースも半額が帰ってきます。
かなり破格です。
すでに非AI系エンジニアでキャリアがあり、
AIエンジニアに関心がある人は、AIジョブカレ1択です。
AIジョブカレがおすすめな人は?
まず、注意点として、AIジョブカレは他のプログラミングスクールと違ってコーチがつきません。なので、とにかく自走が苦手で、伴走してくれるコーチが必要という人は、別のスクールを選びましょう。
・AIエンジニアを目指したいエンジニア
・AIの理論を教養として身につけたい人
・とにかく安くて質のいい学びがほしい
・コーチは不要な、自走できる人
DataMix|データサイエンティスト育成特化型プログラミングスクール
データミックスは、データサイエンティスト育成に特化したプログラミングスクールです。
CEOの堅田 洋資さんは、サンフランシスコ大学のデータ分析学修士コースへ1年間留学。帰国後監査法人トーマツにてデータ分析コンサルタントとして財務シミュレーションモデル作成などを担当。その後、白ヤギコーポレーションで、統計モデリングや機械学習を用いたレコメンデーションアルゴリズムの開発などに従事するという、ガリガリのデータサイエンティストです。
データサイエンティストの世界もアメリカが世界を牽引しており、日本は出遅れています。そのため、先端の環境で学んできた知見が日本に還元されるというのは非常に良いことです。
MBAではグロービスの堀さんがハーバードビジネススクールの学習システムを日本に持って帰ってきました。Data Mixはデータサイエンティストのグロービスになるかもしれませんね。
データミックスは教育事業だけではなく、企業向けのデータサイエンティストによるコンサルティングも行っています。「データサイエンティスト育成コース」の講師陣もコンサルティング実務を行っている実務家揃い。AIジョブカレほどの華々しい経歴はありませんが、現在も一先に立って活躍している人から得られ部学びは計り知れません。
アメリカのデータサイエンス修士の教育×実務家の経験とサポート、を得られるというのがデータミックスの最大の強みです。
コースは4段階に分かれており、全部で半年です。
データサイエンティストを目指す人は、データミックス1択
データミックスの「データサイエンティスト育成コース」は週1回の講義を中心に、自習課題を含めて構成されています。最終的にはメンタリングを受けながら、ビジネス課題をケースとした最終課題で、データを使った実践的な課題解決能力を身につけます。
<最終課題の例>
Deep Learningを用いた自動キャプション生成
AI霧予測チャレンジ
お勧めワインレコメンデーションアプリ
Excelによる人事データ分析
受講料はトータル74万円と高く見えますが、経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座」および厚生労働省指定の「専門実践教育訓練給付金」の対象講座にも認定されているため、ハローワークへ申請すると、最大51万円の給付を受けられます。
つまり、実質23万円で最先端の学びとスキルを得られる、かなりお得な制度です。
AIエンジニアではなくデータサイエンティストを目指すのだ!という人、
あるいは、エンジニアリングスキルは一定レベルであるため、データサイエンティストのスキルを高いレベルで身に着けたい、という人はデータミックスがかなりおすすめです。
メンターの質が高いAI・Pythonプログラミングスクール
次にメンターの質が高いAi・Pythonプログラミングスクールを2つご紹介します。
基本は教室が作っている教材を自分でこなしていくスタイルです。そのため、メンターがやってくれるのは、カリキュラムづくりや、進捗管理です。特に、学習計画や進捗管理は第3者にお願いしたほうが学習効果が高いということが教育科学で示されています。
RIZAPが結果にコミットしてダイエットできるのも、正しい方法を取るとともに、トレーニングや食事管理をコーチングしてくれるからです。
Aidemy Premium Plan|メンターの質が高い、オンライン講座
Aidemy Plemium Planは、完全オンラインで学べるAI・Pythonプログラミングスクールです。
コースは大別して7つ。受けたいコースと、達成したい目標をカウンセリングで相談し、毎週学んでいくカリキュラムが策定されます。
1. AIアプリ開発コース(画像認識)
2. データ分析コース(数値予測)
3. 自然言語処理コース
4. LINEチャットボット開発コース
5. AIマーケティングコース
6. E資格対策コース(3ヶ月プランのみ)
7. クラウドAI開発コース
<Aidemy Premium Planのカリキュラム例(3ヶ月)>
Aidemyのメンターは、現役のエンジニアでAIを身に着けた人や、Aidemyのメンター向けトレーニングプログラムを受講して合格した人(主に大学生)が主です。私も受講したときは、大学生のメンターでした。
大学生がメンターで大丈夫?と思われる方もいるかも知れませんが、思った以上にレベル高いです。受講者が受けるカリキュラムは一通り実施しているのですが、別解を作ったり、説明用の記事コンテンツを書いたり、メンタリングを行ったり、添削・質問対応をするのに必要な知識・スキルまで身につけた人しかメンターになっていません。
私が非エンジニアだったこともありますが、エンジニアとしての実装力が高い人には、エンジニアメンターがつくことが多いようです。当然ながら、Slackサポートでは、担当メンターが回答してくれます。担当メンターの手に余る質問は裏でエンジニアメンターがサポートしたり、回答の蓄積・展開をして全体のレベルアップを図っている模様です。
受講料は3ヶ月48万円、6ヶ月78万円、9ヶ月98万円です。
他のスクールとの大きな違いは、早く目標を達成した場合、他のカリキュラムも受講できるということです。また、カリキュラム内に必ず1つは提出課題がありますが、提出課題には必ずコードレビューがつきます。
自分のコードをメンターが添削して、コメントや別解をつけてフィードバックをくれるコースはなかなかありません。フィードバックも学習に対する効果が非常に大きい事がわかっているので、非常に重要です。
完全オンラインで、どこでも受講できる強みがあるのは、今回紹介した4校のうちでは、AIジョブカレとAidemyだけです。ただ、完全オンラインだと、モチベーションの管理が難しい、という問題があるので、オンライン受講であれば、メンターの質が高いアイデミーをおすすめします。
DIVE INTO CODE機械学習エンジニアコース
DIVE INTO CODE機械学習エンジニアコースは、他の3スクールとは全く違うスタイルです。3ヶ月の短期集中型。平日の昼間の講座です。
講座は2日で1セットのスプリントという形式をとっています。
3ヶ月このようにみっちりと過ごします。週5日、毎日12時間以上、つまり、週60時間以上プログラミングに費やしているようです。基本的には自分でコードを書いているか、ペアプログラミングをしているかのどちらかで、その間困ったことがあったらメンターがサポートしてくれる、という形になります。
論文実装・Kaggleへの挑戦・アプリケーション作成と、転職する際のポートフォリオが一番充実するのもDIVE INTO CODEです。
仕事をやめて、3ヶ月間みっちり学習した上でAIエンジニアになりたい、という人は、DIVE INTO CODEが間違いなくおすすめです。
まとめ:AI・Pythonプログラミングスクールの肝は講師・メンター
今回は、講師とメンターの質が高いプログラミングスクールを4校厳選して、紹介しました。
あなたがすでにエンジニアなら講師の質が抜群に高いAIジョブカレ、
非エンジニアからAIエンジニアを目指すなら、教材の幅が広くメンターの質が高いAidemy Premium Planがおすすめです。