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2023年もPython人気のプログラミング言語1位な理由は?

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2023年もPython人気のプログラミング言語1位な理由は?

プログラミング言語の人気を図る指標はいくつかあります。有名なものにTIOBEインデックスがあります。

TIOBEインデックスは、オランダのTIOBE Software BVが定期的に作成している、プログラミング言語の人気度を測定する指標です。Google、Bing、Yahoo!、Wikipedia、Amazon、YouTubeなどの検索エンジンの結果に基づいて、プログラミング言語をランキング付けします。

TIOBEインデックスは、各プログラミング言語に対する世界中の熟練したエンジニア、コース、サードパーティのベンダーの数、およびGitHub、GitLab、Bitbucketなどのさまざまなオープンソースのコードリポジトリでの言語の人気度に基づいて計算されます。

TIOBEインデックスは、月に1回更新され、ソフトウェア開発者、リクルーター、雇用主がプログラミング言語の人気度のトレンドを追跡し、プロジェクトに使用する言語を決定するための情報収集に広く利用されています。

2023年3月もPyhtonが不動の1位

AI開発などで人気のPythonは、2021年の10月にそれまでツートップだったC言語、Javaを抑えてはじめて1位になりました。

それ以降、ずっと1位をキープしています。

Pythonが人気を維持している理由は?

まず、Pythonは非常に人気があり、広く使用されているプログラミング言語です。

その理由は、Pythonはオープンソースであり、多くのライブラリやフレームワークが存在し、開発効率が高いこと、シンプルで読みやすい文法を持っており、初心者にも扱いやすく、学習コストが低いことが挙げられます。

PythonはAI開発の中心

Pythonは、データサイエンスや機械学習といった分野で特に人気が高く、そのために多くのライブラリやフレームワークが開発されています。Pandas、NumPy、Scikit-learn、TensorFlow、PyTorch、Kerasなどのライブラリやフレームワークがあり、これらを使用することで、高度なデータ分析や機械学習のモデルを簡単に構築できます。

AI市場は昨年比50%以上の成長。Pythonも同様に活用される

世界のAIソフトウェア市場規模は、2021年に売上高が3827億円だったところから、2022年には5957億円に成長すると見込まれています、成長率がなんと前年比55.7%増。1.5倍です。

AIソフトウェアの開発には主にPythonが使われているため成長市場で中心を占めるPythonの人気が落ちる理由は当面なさそうです。

PythonはWebフレームワークもあり、Web開発でも使える

また、PythonはWeb開発でも広く使用されており、特にDjangoやFlaskといったWebフレームワークが人気です。これらのフレームワークを使用することで、Webアプリケーションの開発が容易になります。

さらに、Pythonは多くのOSで動作することができ、コンパイルする必要がないため、開発効率が高くなっています。また、Pythonはシンプルで読みやすい文法を持っているため、初心者にも扱いやすく、学習コストが低いという特徴もあります。

Pythonのオープンソースのエコシステムは、Pythonの人気を支えている

Pythonはオープンソースであるため、多くの開発者がPythonを使用して新しいライブラリやフレームワークを開発しており、その数は非常に多くなっています。このような豊富なエコシステムがあることも、Pythonが人気の理由の一つです。

以上のように、Pythonは幅広い用途に使用され、多くの開発者が利用していることから、TIOBE Indexで1位になっていると考えられます。

Pythonは初学者にもとっつきやすいことから、ビジネスマンの教養にもおすすめ

Pythonは人気でオープンソースであることから、便利なライブラリが沢山存在します。numpy, pandas, scikit-learn, Pytorch, Tensor flowなど、PythonでAIを学習しようと思ったら、必ず使うことになるライブラリです。

しかも、これらはとても便利ながら無料で使える上に、100本ノックなどの教材が沢山転がっています。

多様な書籍も出版されているため、独学でも十分勉強できます。一方で、独学だとどうしても学習スピードが遅くなったり、やりたい気持ちに行動が追いつかない、なんてことも。そういう人は、プログラミングスクールを使ってみるのも1つの手です。

特に、最近はChatGPTの登場で、自然言語処理の注目度が一気に上がりました。自然言語処理がどのような原理で行われているのか。その原理の一端を知って使うのと、知らずに使うのとでは雲泥の差があります。

自然言語処理もPythonが活用される人気の分野です。一度学習してみると、ビジネスにも役立つでしょう。

 

Python以外で人気のプログラミング言語は?

Python以外にも当然プログラミング言語は沢山あります。安定して人気のあるC言語や、特に最近人気が盛り返しているのが、C++です。また、Go言語がはじめてトップ10に入ってきて、注目されています。

C言語は歴史も長く、活用の幅も広い、縁の下の力持ち

TIOBE IndexでC言語が2位になっている理由は、以下のような特徴があるためです。

まず、C言語は高いポータビリティがあることが特徴の一つです。つまり、多くのプラットフォームで動作することができ、異なるOSやCPU上での移植性が高いということです。このため、C言語は、システムプログラミングや組み込みシステムの開発など、高い信頼性が求められる分野で広く使用されています。

また、C言語は、高いパフォーマンスが求められるアプリケーションの開発にも適しています。C言語は、他の高水準言語に比べて、コンパイルされた実行ファイルが小さく、高速に動作するため、特に組み込みシステムやデバイスドライバなどでよく使われます。

さらに、C言語は、オープンソースであり、多くのライブラリやフレームワークが存在します。例えば、OpenGLやGTKなどのライブラリがあり、これらを使用することで、GUIアプリケーションの開発が容易になります。また、C言語は、C++やPythonといった他の言語との相互運用性が高く、これらの言語と組み合わせることで、より高度なアプリケーションの開発が可能になります。

C言語は、プログラミング言語の歴史が長く、多くのプログラマーによって使われ続けていることも、人気の一因です。また、C言語は、高水準言語に比べて、直接的でわかりやすい文法を持っており、初心者にも扱いやすいという特徴があります。

以上のように、C言語は、高いポータビリティ、高いパフォーマンス、オープンソース、相互運用性が高いなどの特徴を持っており、システムプログラミングや組み込みシステム、デバイスドライバの開発など、多くの分野で広く使用されています。これらの特徴から、C言語はTIOBE Indexで2位にランクインしていると考えられます。

C言語はPythonやC++、IoTなどの組み込みにも活用

C言語は、多くの分野で広く使用されており、Python、C++、IoTにおいても活用されています。

まず、Pythonにおいては、C言語がPythonの実装に利用されています。Pythonは、高水準言語であり、C言語に比べてプログラムの記述が簡単であるため、開発効率が高いという特徴があります。しかし、Pythonの実行速度はC言語に比べて遅いため、Pythonの実行速度を向上するために、C言語がPythonのバックエンド処理に利用されています。例えば、NumPyやPandasなどのPythonライブラリは、C言語で実装されており、高速な処理を実現しています。

また、C++においては、C言語がC++の基盤となっています。C++は、オブジェクト指向プログラミングの機能を備えた、高水準言語であり、C言語に加えて、クラス、継承、ポリモーフィズムなどの機能が追加されています。C++では、C言語で実装されたライブラリを利用することができ、高速な処理が可能です。また、C++は、メモリ管理についても高度な機能を備えており、開発者が細かく制御できるため、システム開発などの分野でも重宝されています。

さらに、IoTにおいても、C言語は広く利用されています。IoTデバイスは、通常、小さなコンピュータであり、リソースが限られています。そのため、IoTデバイスのプログラミングには、メモリ効率が高い言語が求められます。C言語は、メモリ管理が柔軟であり、小規模なデバイスで高速な処理が可能なため、IoTデバイスのプログラミングに適しています。また、IoTデバイスは、ネットワークを介して通信する必要があります。C言語には、ネットワークプログラミングに必要なライブラリが豊富に存在し、ネットワークプログラミングにも適しています。

以上のように、C言語はPython、C++、IoTにおいても活用されており、その柔軟性と高い処理速度が広く認められています。

 

C++は言語のアップデートを重ねて3位の人気に

C++は、C言語を拡張したプログラミング言語であり、C言語に加えて、クラス、継承、ポリモーフィズムなどのオブジェクト指向プログラミングの機能を備えています。そのため、C++は大規模なプログラムの開発に適しており、多くのソフトウェア開発企業や大学のコンピュータサイエンスの学科で教えられています。

また、C++は高速な処理が可能であるため、ゲーム開発やシステム開発など、高いパフォーマンスが求められる分野で広く使用されています。C++はメモリ管理についても高度な機能を備えており、開発者が細かく制御できるため、システム開発などの分野でも重宝されています。

さらに、C++はオープンソースであり、多くのライブラリが存在します。BoostやSTL、Qtなどの有名なライブラリがあり、これらを使用することで、開発効率を向上させることができます。また、C++は多くのOSで動作することができるため、広く使用されています。

C++は、新しいプログラミング言語が登場する中でも、堅牢性やパフォーマンスなどの面で優れており、広く使用され続けています。また、C++はC言語と互換性があるため、既存のC言語のプログラムをC++に移植することも可能です。

以上のように、C++はオブジェクト指向プログラミングの機能を備えた、高性能かつ堅牢なプログラミング言語であり、オープンソースであるため、多くの開発者によって利用されています。これらの特徴から、C++はTIOBE Indexで3位にランクインしています。

C++の改訂版C++20が人気を後押し

C++言語は、2011年にC++11、2020年にC++20という改訂版を出しています。そのおかげで、元々広く使われていたC++が使いやすさを増して、より活用の幅を広げています。

C++11の役割

まず、C++11は、2011年にリリースされたC++の最初の改訂版であり、多くの新しい機能が追加されました。この改訂版により、C++の開発効率が大幅に向上し、C++コードの品質が高くなりました。例えば、スマートポインタ、ラムダ式、右辺値参照、範囲ベースforループなどが追加され、C++のコード記述量が減少し、可読性が向上しました。

また、C++11には、並列処理やメモリモデルの改善など、より高度な機能も追加されています。これにより、C++のパフォーマンスが向上し、より高度なアプリケーション開発が可能になりました。

最新バージョンC++20により、開発効率が大幅向上

C++20は、C++の最新バージョンであり、多くの新しい機能が追加されたことにより、C++の人気に大きな影響を与えています。初心者でも理解しやすいように、以下に詳しく説明します。

まず、C++20は、C++11以降の改訂版の中で最も大きな変更点が含まれています。そのため、C++20により、C++の開発効率が大幅に向上し、より高度なアプリケーション開発が可能になりました。

例えば、C++20では、コンセプト、モジュール、コルーチン、範囲ベースのforループなど、多くの新しい機能が追加されました。これらの機能は、C++のコードの品質を向上させ、可読性を高めることができます。特に、範囲ベースのforループは、C++のコード記述量を減らし、可読性を向上させることができます。

また、C++20には、C++のパフォーマンスを向上させるための最適化も含まれています。例えば、コンパイラの最適化やコード生成の改善、並列アルゴリズムの追加などがあります。これらの機能により、C++のパフォーマンスが向上し、より高度なアプリケーション開発が可能になりました。

さらに、C++20は、C++の学習コストを低減するための機能も追加されています。例えば、コンパイル時のエラーメッセージの改善、標準ライブラリの改善、よりわかりやすいドキュメントの提供などがあります。

以上のように、C++20により、C++の開発効率が向上し、コードの品質が高くなり、C++の学習コストが低減されました。これらの機能により、C++20は、初心者でも使いやすいプログラミング言語となり、C++の人気がさらに高まっています。

Googleが開発したGo言語もトップ10入りして注目が集まる

まず、Goは、Googleが開発したプログラミング言語であり、C言語のようなシンプルで効率的な言語設計が特徴です。また、Goは、並列処理やネットワークプログラミングに適した言語として注目されています。Goは、Goroutineという軽量なスレッド機構を備えており、複数のタスクを同時に処理することができます。これにより、Goは高速でスケーラブルなプログラミングを実現することができます。

また、Goは、静的型付け言語であり、タイプセーフでありながら記述が簡潔なため、高い生産性を実現することができます。これは、開発者が効率的にコードを書くことができるため、Goの人気が高まっている一因と言えます。

さらに、Goは、Dockerのようなコンテナ仮想化技術の普及により、注目を集めています。Dockerは、コンテナ仮想化技術を用いてアプリケーションを簡単にパッケージング、配布、実行できるようにするものであり、Go言語で開発されたコンテナオーケストレーションシステムのKubernetesが広く使用されています。そのため、Go言語を習得することは、DockerやKubernetesの開発や運用に役立ちます。

以上のように、Goは、シンプルで効率的な言語設計、高速でスケーラブルな並列処理、生産性の高さ、コンテナ仮想化技術による注目度の高さなどが注目され、TIOBE Indexで10位にランクインしたと考えられます。

Go言語はどのようなシステムに使われている?

Go言語は、以下のようなシステムで広く使用されています。

ネットワークプログラミング

Go言語は、ネットワークプログラミングに適しています。Go言語には、ネットワークプログラミングに必要なライブラリが豊富に存在しており、高速で並列処理が可能なため、大規模なネットワークシステムの構築に適しています。

バックエンド開発

Go言語は、Webアプリケーションやマイクロサービスのバックエンド開発に適しています。Go言語には、高速でシンプルなHTTPサーバーの構築が可能なライブラリが存在しており、高速かつスケーラブルなWebアプリケーションを開発することができます。また、Go言語は、マイクロサービスアーキテクチャの構築にも適しています。マイクロサービスは、小さな独立した機能を持つ軽量なサービスであり、高いスケーラビリティを持っています。

クラウドインフラストラクチャ

Go言語は、クラウドインフラストラクチャの開発にも適しています。クラウドインフラストラクチャは、多数のサーバーを効率的に管理するためのソフトウェアやツールのことであり、Go言語は、高速でスケーラブルなインフラストラクチャの構築に適しています。特に、コンテナオーケストレーションシステムのKubernetesは、Go言語で開発されており、広く使用されています。

暗号通貨関連技術

Go言語は、暗号通貨関連技術の開発にも適しています。Go言語は、高速で並列処理が可能なため、暗号通貨のマイニングや取引プラットフォームの構築に適しています。また、ビットコインのフルノードである「btcd」や、イーサリアムのGo言語クライアントである「geth」などの暗号通貨関連のソフトウェアがGo言語で開発されています。

Go言語は高速でスケーラブルな開発に活用される

以上のように、Go言語は、ネットワークプログラミング、バックエンド開発、クラウドインフラストラクチャ、暗号通貨関連技術の開発に適しており、高速でスケーラブルなシステムを構築することができます。また、Go言語の構文はシンプルで、効率的な開発が可能であるため、多くの企業や開発者が採用しています。

具体的には、Googleが開発したKubernetesや、Dockerのようなコンテナ仮想化技術がGo言語で開発されており、大規模なクラウドシステムの構築に使用されています。また、NetflixやUberなどの大規模な企業でも、バックエンド開発やマイクロサービスの構築にGo言語を採用しています。

さらに、暗号通貨関連技術にも適しており、BitcoinやEthereumなどの暗号通貨プラットフォームの開発にも利用されています。

総合的に見ると、Go言語は高速かつスケーラブルなシステムの構築に適しており、ネットワークプログラミングやバックエンド開発、クラウドインフラストラクチャ、暗号通貨関連技術など、様々な分野で使用されています。

人気のプログラミング言語を選ぶか、今後の期待値の高いプログラミング言語を選ぶか

新しくプログラミング言語を学習するなら、今人気のものを選ぶのが良いでしょう。特に、Pythonはシンプルで初学者にもとっつきやすく、AIなどの活用先がわかりやすいことから、業務にもすぐ生かすことが可能です。

ライブラリを活用して、ちょっとしたスクレイピングやデータ分析を自分でやるような、ビジネス教養にもなりつつあります。プログラミングスクールも良いところがありますし、無料の教材も充実しています。

ぜひ、一度勉強して、実際にハンズオンで動かしてみることをおすすめします。