テックジム(Techgym)は、プログラミング初心者から経験者まで幅広い層に対応した自習型・定額制のプログラミングスクールです。一般的なスクールのような講義は行わず、受講者が用意された教材と課題に沿ってひたすら手を動かして学ぶスタイルを採用しています。
2019年に設立され、現在全国に30か所以上の校舎を展開(2024年時点)。各校舎に通い放題の“プログラミングジム”というコンセプトで、初心者でも実践的なスキルを身につけられると注目されています。
テックジム最大の特徴は、月額定額で通い放題という料金体系と、「授業をしない」学習法です。
専用テキストに沿って自分のペースで学習を進め、分からない点はプロのエンジニアであるメンターに質問できます。講師から一方的に教わるのではなく、与えられた課題にトライ&エラーを重ねながら解決力を養うのがテックジム方式です。このスタイルにより、単に知識を詰め込むだけでなく「自分で調べ、考え、コードを書いて動かす」習慣が身につきます。
対象となる受講者像も幅広く、中学生から定年後のシニア、現職エンジニアまで様々な目的の人が通っています。転職・就職だけでなく、「業務の効率化のためにプログラミングを学びたい」「副業で開発案件を受けられるようになりたい」「趣味でサービスやゲームを作ってみたい」など多様なニーズに応えるコース展開がされています。
では、そのコース内容や料金、メリット・デメリット、そして他スクールとの比較まで詳しく見ていきましょう。
テックジムのカリキュラム内容
テックジムには現在、主要な5つのコースが用意されています(校舎により開講状況は異なります)。
「Python基礎コース」, 「AIエンジニア養成コース」, 「Google Apps Scriptコース」, 「Ruby on Railsコース」, 「スマホアプリ開発コース」。
ここでは初心者に人気のPython基礎コースと、注目度の高いAI・データサイエンス系のコースについて詳しく紹介し、その後その他コースについて触れます。
Python基礎コース
Python基礎コースはプログラミング未経験者を対象に、約200時間の学習でエンジニアとしてポテンシャル採用されるレベルのスキル習得を目指すコースです。
特徴的なのは学習の進め方で、最初から実際の開発のような課題に取り組む点にあります。たとえば第1章からいきなり「じゃんけんゲーム」を作る課題が出され、サンプルコードとヒントをもとに自分でコードを修正・改良しながら完成させていきます。
以降も間違い探しゲーム、野球シミュレーション、カジノゲームなど段階的に難易度が上がる課題に挑戦し、最終的にはそれらで作ったプログラムに機能追加・変更を行う卒業課題まで用意されています。
このようにゲーム制作を通じて基本文法からアルゴリズム、オブジェクト指向まで幅広く学べるカリキュラムになっており、課題を解決する過程で自然と実践的な開発スキルが身につく設計です。知識の講義は一切なく、自分で考えてコードを書き、エラーが出たら調べて直すという繰り返しにより、「エンジニアとして必要な自己解決力が養われる」という評価もあります。
実際に受講した人からは「初心者でもやりながら自然に覚えられるメソッドで、とても良かった。「No Teacher、No 講座」のもくもく自習+課題+メンターや仲間に聞くという手法が好き」といった声も上がっています。
Python基礎コースを修了する頃には、Pythonの文法や基本的なプログラミング概念(関数、配列、ループ、クラスなど)を一通り理解し、自分で簡単なゲームやツールを作成できるスキルが身についているでしょう。またコードを何度も書き換える中で「きれいなコードを書く」コツも身につくよう工夫されており、実践的なプログラミングの素養を養うのに最適なコースと言えます。
AI・データサイエンス(AIエンジニア養成)コース
AIエンジニア養成コースは、その名の通り機械学習・深層学習を中心としたAI・データサイエンス領域を学ぶコースです。
「AIを勉強したいけど何から手を付ければいいか分からない」という初心者のために設計されており、アカデミックな理論よりも実務で使える内容にフォーカスして段階的に学べるのが特徴です。カリキュラム作成は現場経験豊富なAIエンジニアが担当しており、AIの基礎知識がなくても無理なく習得できて最終的には仕事につながるスキルを習得できるよう工夫されています。
具体的なカリキュラムは、データ分析入門(NumpyやPandasなどライブラリの基本操作)から始まり、教師なし学習・自然言語処理の基礎(クラスタリングや主成分分析を学んで問い合わせ対応チャットボットを作成)、特徴量エンジニアリング(データ前処理と特徴量作成手法)、回帰問題(不動産価格予測モデル)、分類問題(ロジスティック回帰による購買予測)、ビジネスデータ分析(顧客の入会・継続・退会予測)、統計学入門などを経て、ディープラーニング基礎・応用へと進みます。
ディープラーニングではCNN・RNNといったモデルを学び、GANによる画像生成、衛星データ分析、アンサンブル学習と精度向上手法など高度なトピックまで網羅されています。
最後には画像判定のオリジナルWebサービス開発やセンサーデータ×機械学習、レコメンドシステム構築といった応用課題にも取り組み、学んだAI技術を形にするところまで経験します。
このように幅広い内容ですが、順を追って取り組むことでデータ分析の基礎から最新のAI手法まで一貫して学べるのがこのコースの魅力です。難易度が高そうに感じるかもしれませんが、前述の通り理論詰めではなく実装重視なので、数学が苦手な人でも取り組みやすく工夫されています。また常に現役のAIエンジニアに質問・相談できる環境のため、独学より挫折しにくいでしょう。修了時には、データ前処理やモデル構築のスキルはもちろん、簡単なAI搭載アプリケーションを開発できるレベルに到達できるようカリキュラムが組まれています。
その他のコース概要
上記以外にも、テックジムでは実用性の高い以下のコースを提供しています。
Google Apps Script(GAS)コース
GoogleスプレッドシートやGmail、フォーム、外部API等を連携して業務を自動化するスクリプト言語GASを学ぶコースです。プログラミング初心者でも入りやすい言語で、日常の反復作業をプログラムで効率化する術を身につけられます。実際のビジネスシーンを想定した便利ツール開発を通じて、業務効率化のスキルが得られます。
Ruby on Railsコース
WebアプリケーションフレームワークRuby on Railsを学び、副業でウェブ開発の仕事が取れるレベルを目指すコースです。ランサーズやクラウドワークスなどのサイトで受注できるような、資料請求フォームや簡易ホームページの構築を練習します。ただし内容は決して簡単なものではなく、スクールの用意したテンプレートを改変するだけではないオリジナル要素の強い課題が出されます。「現場で唸らせるレベルのポートフォリオ」を作ることを目標としており、実践的なWeb開発スキルが習得可能です。
スマホアプリ開発コース
iOS専用のSwiftUI、クロスプラットフォームのFlutter、ゲーム開発も可能なUnityという3種類のモバイル開発環境を一つのコースで学べます。各環境で2つずつ、合計6つのアプリを開発しながら、モバイルアプリの作り方を基礎から応用まで修得します。内容は多岐にわたり、シンプルな業務支援ツールからゲーム・AR/VRまで含まれるため、スマホアプリのスペシャリストを目指せるコースです。自作アプリの公開や企業案件への対応など、将来の様々なニーズに応えられる実力を養います。
テックジムは追加料金無して目的や興味に合わせた学習が可能
以上のように、テックジムでは目的や興味に合わせて複数のコースが用意されており、しかも在籍中はそれらを自由に組み合わせて受講できます。
たとえば最初にPythonで基礎を身につけた後、AIコースに進んで機械学習を極める、といった柔軟な学習プランも可能です(※校舎によって開講コースは異なります)。この「コース乗り換え自由」も定額制の強みであり、追加料金なしで幅広いスキルを習得できる点は大きな魅力と言えるでしょう。
テックジムの受講費用と料金プラン
テックジムの料金体系は非常にシンプルで、以下の2つだけで全コースが通い放題となります。
- 入会金:33,000円(税込)
- 月額会費:22,000円(税込)
月額料金には以下のサービスがすべて含まれており、追加費用は一切ありません。
- テキスト利用料
- 教室利用料
- メンターへの質問対応料
支払いはサブスクリプション形式で、毎月自動継続となります。
料金詳細(一覧)
項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | 入会金 33,000円(税込) |
月額費用 | 22,000円(税込)で全コース受け放題 |
学割・シニア割 | 学生および60歳以上は月額11,000円(税込)に割引 |
支払い方法 | クレジットカード等による月次課金(毎月11日に翌月分を自動決済) |
休会制度 | 一時的に通えない月は「休会」として月額1,100円(税込)のみに抑えることが可能 |
解約方法 | 違約金なし。ただし課金停止の申請は当月10日までに行う必要あり(それ以降は翌月分が課金) |
- テックジムでは頻繁にキャンペーンや割引を実施しており、校舎によっては入会金無料や紹介割引などが適用される場合もあります。
- 近くに教室がない地方の方向けに、教材の一括購入コース(通信講座)も用意されています。この通信講座では、テキストと課題を自宅で進め、SlackやZoomでオンラインサポートを受けられます。通学が難しくても、自宅でテックジムの教材を使って学習できます。
他スクールと比較すると総額が低くなる場合が多い
月額22,000円という料金は一見高く感じるかもしれませんが、他のスクールの多くはトータルで数十万円の受講費用を分割払いしているため、最終的には割高になる場合があります。
実際に、「他スクールの『月額○千円~』は単なる分割払いであり、トータルでは数十万円かかることが多い。一方、テックジムは純粋な月額定額で、必要な期間だけ通えるため、結果的に安く済む」という評価もあります。
また、テックジムであれば、「合わない」「やめたい」と感じたときにその月までの支払いで退会できるため、長期契約のリスクがありません。休会制度も充実しているため、ライフスタイルや事情に合わせて柔軟に学習を続けられる良心的な価格設定と言えるでしょう。
テックジムのメリット
テックジムには、従来型のプログラミングスクールにはない数多くのメリットがあります。ここでは重要なポイントをフラットな視点で整理します。
総じて言えるのは「低価格で柔軟、実践重視で自主性を伸ばせるスクール」だということです。自分のペースでどんどん進めたい人、手を動かしながら実力を付けたい人、費用を抑えて長期的に学習したい人にとって、テックジムは理想的な環境を提供してくれるでしょう。
月額定額で低コスト
入会時に初期費用はかかりますが、その後は月額22,000円のみで全コース受け放題という価格設定は業界でも破格です。他スクールでは総額数十万円が相場のところ、テックジムなら必要な期間だけ払い、いつでもやめられます。極端な話、1~2ヶ月で自分に合わないと思えばその分の月謝だけで済むため、経済的なリスクが小さいです。学割・シニア割引で月額半額になる制度もあり、学生やシニア世代にとっても挑戦しやすい料金体系です。
スケジュール柔軟で通いやすい
教室での学習時間帯は、校舎によって異なりますが平日夜や週末が中心です。
例えば「新宿校:平日19~22時・土曜19~22時」のように、仕事や学校の後に通える時間設定になっています。中には毎朝4時~6時の早朝自習時間を設けている校舎もあり、「夜に時間が取れない人向けに早朝にも開講しているのは驚き」との声もあります。自分のライフスタイルに合わせて無理なく通えるので、社会人や学生でも続けやすい点が好評です。
自分のペースで学習できる
テックジムは完全自習型のため、「授業についていけない」「クラスの進度が遅くて退屈」といった心配がありません。自分で教材を選び、好きなペースでどんどん進められるので、理解が早ければ短期間で先の内容まで学習できますし、逆に忙しい週は無理に進まずゆっくり復習に充てることもできます。出席やカリキュラム進行の拘束もなく、ライフスタイルに合わせて柔軟に学べるのは定額制スクールならではのメリットです。この自由度のおかげで、毎日少しずつでも着実に続けられるという声もあります。
複数コースを自由に受講可能
テックジムでは在籍中、開講されている複数のコースを追加料金なしで併用できます。例えば「平日はPythonコース、土曜はAIコースに参加」といったことも可能で、自分の興味や目標に応じて学習内容をカスタマイズできます。他社だと追加で別コースを受講する際に追加費用が発生しますが、テックジムは月謝さえ払えば全コース受け放題なので非常にお得です。コース変更も柔軟なため、「まずは基礎を学び、途中から応用コースにステップアップする」など目的に合わせた学習プランを組みやすいのも魅力です。
現役エンジニアの手厚いサポート
自習型とはいえ完全に一人で学ぶわけではなく、教室には常にプロのエンジニアであるメンター(講師)が待機しています。作成したコードのレビューを受けたり、課題へのアドバイスをもらえたりと、困ったときは適宜サポートが受けられる安心感があります。しかも講師は積極的に答えを教えるのではなく、あくまでヒントや指針を示してくれる形なので、自分で考えて解決する力も養われます。「調べても分からないことは講師が解説してくれたので、詰まることがほぼなかった」という受講者の声もあり、つまずいたときはしっかり支えてもらえる環境です。Slack上でも質問は随時受け付けており、カリキュラム範囲外のプログラミング相談まで気軽にできる点も大きな魅力でしょう。
実践的なスキル習得に特化
テックジムの教材内容は、実務で使うような開発課題を網羅的に扱っているため、学んだことがそのまま実践で役立つと評判です。単なる文法習得に留まらず、最終的に自分で動くプロダクト(ゲームやアプリ)を作り上げるため、「作りきった」という自信と達成感が得られます。また、現役エンジニアからコードの書き方やリファクタリングの指導も受けられるので、「プロのお作法」もしっかり身につきます。こうした実践重視のカリキュラムにより、受講後は「現場に出ても通用するスキルが付いた」と感じる人も多いようです。
仲間との交流・コミュニティ
オンライン完結のスクールと異なり、通学型であるテックジムでは受講生同士や講師との対面コミュニケーションの機会が豊富です。共通の課題に取り組む中で自然と会話が生まれ、情報交換や助け合いができます。**「講師と生徒のコミュニティがあり、講師の方にもいつも仲良くしてもらっている」**という声もあり、アットホームな雰囲気で学べるようです。プログラミング学習は一人だと挫折しやすいと言われますが、一緒に頑張る仲間ができることでモチベーション維持につながるのは大きなメリットです。年齢層も10代から60代以上まで幅広く、初心者同士で励まし合ったり先輩受講生に質問したりと、良い刺激を受けながら成長できるでしょう。
多様な目的に対応
テックジムは「エンジニア転職予備校」のような特化型スクールではなく、冒頭で述べたように様々な目的の人が利用できる点も強みです。実際に「定年目前だが何かITの副業をしたい」「非エンジニアだけど業務を自動化したい」「将来起業するためにサービスを作りたい」といった動機の受講者も多数います。このようにゴールが人それぞれでOKという風土のため、「転職しないと意味がないのでは?」などと気負う必要がありません。エンジニア転職だけが成功例ではなく、学んだことを自分なりに活かせればそれで良いというスタンスなので、純粋にスキルアップや教養としてプログラミングを学びたい人にも適しています。
テックジムのデメリット・注意点
一方で、テックジムの学習スタイルやサービスには人によって合う・合わないがあります。
簡単に注意点をまとめると、テックジムは「学び方」を自分でデザインできる人には最高の環境だが、受け身だとうまく活用できないスクールと言えます。また、サービス面でも就職支援などは最小限なので、そこを重視する人は物足りなく感じるでしょう。ただし無料体験や説明会で実際の雰囲気を確かめることができるので、合うかどうか不安な人はまず一度体験してみるのがおすすめです。
検討する際に留意すべき主なデメリットや弱点は次の通りです。
完全な初心者にはハードルが高い
プログラミング未経験からスタートする場合、いきなり自力でコードを書いてゲームを作るのは易しくありません。テックジムでは事前知識のインプット無しで課題制作に入るため、本当にゼロからの初心者だと「何をどうすれば?」と戸惑う可能性が高いです。実際に「講師が手取り足取り教えてくれるわけではなく、自分でとにかくやってみる形式なので、パソコンに不慣れ&IT知識がない人には厳しい気がする」という指摘もあります。ある程度独学した経験があったりITリテラシーがある人なら問題ありませんが、全くの初心者は最初の壁が高く感じられるかもしれません。そんな方は、テックジムの無料体験入学で雰囲気を掴んでから本格受講するのがおすすめです。
教室が近くにないと利用しづらい
現在テックジムは全国主要都市を中心に30校ほどありますが、それでも全ての都道府県にあるわけではありません。地方在住で近隣に教室がない場合、「通い放題」の恩恵を受けにくいのが実情です。オンラインで学ぶ通信講座もありますが、やはり教室で直接質問できる環境と比べるとモチベーション維持が難しいかもしれません。もちろんZoomやSlackでのサポートも受けられますが、完全オンライン型のスクールと比べるとテックジムは基本対面前提なので、地理的ハンデはデメリットと言えます。自宅近くに教室が無い方は、通学コストも含めて検討する必要があるでしょう。
受動的な学習者には不向き
自習型ゆえに自分で積極的に動かないと学習が進みません。課題で詰まったときも、待っているだけでは誰も教えてくれず、自ら講師や周りに質問する必要があります。したがって、指示されないと勉強できないタイプの人や、人に教わりながらでないと理解しづらい人にはストレスを感じる可能性があります。テックジム側も「受動的な姿勢だと得るものが少なくなってしまう」と注意喚起しており、主体性・行動力が求められる環境です。裏を返せば自律的に学べる人には効率的ですが、そうでない人は挫折リスクが高まる点には注意しましょう。
学べる言語・分野が限られている
テックジムのコースは前述の5種類に特化しています。そのため、たとえばJavaやJavaScriptを本格的に学びたいとか、ネットワークやインフラの知識も身につけたいといった場合、希望の内容がカバーされていません。他の言語や専門分野については別途独学するか、他スクールを検討する必要があります。テックジムは教材開発にかなり力を入れている分、扱う領域を絞って質を担保している印象です。したがって、「この言語だけ学びたい」という人には良いですが、網羅的に色々な技術を勉強したい人には物足りない可能性があります。
エンジニア転職特化ではない
最大の注意点かもしれませんが、テックジムは「未経験から〇ヶ月でエンジニア転職」をゴールとしたスクールではありません。公式にも「未経験者がエンジニアとして転職できる時代は終わりました。アルバイトや副業でとにかく開発経験を積むことが重要」と記載があり、未経験からすぐ正社員エンジニアになることは想定していないスタンスです。そのため、転職保証や専属キャリアサポートなどは基本用意されておらず(後述のとおり一部相談には乗ってもらえますが)、エンジニア転職を短期目標にしている人にとっては不向きと言えます。テックジムで学んだ後、まずは副業・インターン等で経験を積んでから本格転職を目指す、という段階を踏む必要があるでしょう。この点は後ほど競合スクールとの比較でも触れますが、「絶対に◯ヶ月後にエンジニアになりたい!」という方は他の転職特化型スクールの方が適しているかもしれません。
テックジムで得られるスキルセット
テックジムで学ぶことで具体的にどのようなスキルが身につくのか、いくつか代表的なものを挙げます。
選択するコースによって具体的なスキル習得の中身は異なりますが、共通して「自分で考えて成果物を作る能力」が身につく点がテックジムの強みです。単なる知識の暗記ではなくアウトプット重視の学習なので、得たスキルが実際に使える形で定着します。結果として、転職・副業・現職へのスキル応用・自己研鑽など各人の目的に応じて活きたスキルセットを手にすることができるのです。
カリキュラム紹介と一部重複しますが、習得できる能力のイメージを持つ参考にしてください。
プログラミングの基礎力
プログラミング未経験者であれば、Python基礎コースを通じてソフトウェア開発の基礎体力が養われます。変数・条件分岐・ループといった基本構文から、関数やクラスの概念、アルゴリズム的思考まで一通り習得可能です。加えて、仕様に沿ってプログラムを作り上げる経験を積むことで、ゼロから動くものを開発するスキル(設計・コーディング・デバッグの一連の流れ)を身につけることができます。たとえエンジニア転職をしなくても、業務改善のちょっとしたスクリプトを書く程度のスキルは十分得られるでしょう。
自己解決力・問題解決スキル
テックジム方式の大きな成果として、自ら問題を発見し解決する力が挙げられます。課題に取り組む中でエラーや行き詰まりに何度も直面しますが、その度に調べたり試行錯誤したりするプロセスを経ることで「エラーへの耐性」と「検索力」が飛躍的に向上します。これらはいわゆるエンジニアの必須スキルであり、独学では得にくい部分です。また講師がすぐ答えを教えない方針も手伝って、最終的には「まず自分で手を動かして考える」習慣が身につきます。現場で必要とされる自走力が鍛えられる点は、テックジム卒業生の強みになるでしょう。
クリーンコード習慣と開発ベストプラクティス
現役エンジニアによるコードレビューやヒント提供が受けられるため、自己流では気づけないコーディングの癖や改善点を学べます。たとえば「変数名の付け方」「重複コードのリファクタリング」「例外処理の入れ方」といったプロならではの視点で指導をもらえるので、最初から品質の高いコードを書くスキルが養われます。これは独学との大きな違いで、プロの目線を知っているか否かが将来チーム開発に参加した際の成長速度に影響します。テックジムで学んだ人は、現場に出ても「作法が身についている」と評価され、スタートダッシュを切りやすいでしょう。
AI・データ分析スキル(該当コース選択時)
AIエンジニア養成コースを修了すれば、機械学習やデータサイエンスの実践スキルが手に入ります。具体的には、Pythonのデータ分析ライブラリ(NumPy, Pandas等)の扱い方、グラフ作成や統計的手法の基礎、教師なし学習アルゴリズム(クラスタリング・主成分分析)や自然言語処理の基礎、回帰・分類モデルの構築、ニューラルネットワーク(TensorFlow/Keras等によるディープラーニング)の実装経験などです。さらに画像分類アプリの開発やチャットボット作成、推薦システム実装など応用プロジェクトの経験も積めるため、単なる座学以上に実務で使えるAI開発スキルが身についています。これにより、AIエンジニアやデータサイエンティストへのキャリアチェンジはもちろん、現職でのデータ活用・DX推進にも役立つ人材になれるでしょう。
Webアプリケーション開発スキル
Ruby on Railsコースでは、Webアプリ開発の一連の流れを習得できます。Railsフレームワークの使い方、MVCモデルの理解、データベース操作、簡単なWebデザイン適用など、Webサービス構築に必要な知識を実践を通して学べます。特にRailsコースでは既存テンプレートに頼らない高度な課題が用意されているため、修了時にはオリジナリティあるポートフォリオが手元に残ります。これは副業でWeb制作案件を受けたり、Web系企業の技術面接でアピールしたりする際に大いに武器となるでしょう。「副業で月5万円稼ぐ」レベルのWeb開発スキルが身につく点は、受講する大きなメリットです。
業務自動化スキル
GASコースで得られるスキルは、職場での業務効率化に直結します。Google Apps Scriptを使って、スプレッドシート間のデータ連携やメール送信の自動化、フォーム集計などができるようになるため、反復作業をプログラムで置き換える術がわかります。これはエンジニア職に就かなくても、本業の中で「Excel職人」的な活躍ができるスキルセットです。RPA(Robotic Process Automation)的な役割を果たし、自分やチームの時間短縮・ミス削減に貢献できるでしょう。**「プログラミングで仕事を効率化できる人材」**という評価は、どんな職種でも重宝されます。
モバイルアプリ開発スキル
スマホアプリ開発コースを通じて、モバイルアプリの作り方をマスターできます。SwiftUIによるiPhoneアプリ開発から始まり、FlutterでiOS/Android両対応アプリを作り、UnityでゲームやARアプリを制作するというように、多様なプラットフォームでの開発経験を積めます。最終的に6つものアプリを完成させるため、ポートフォリオとしても非常に充実しますし、就職・副業いずれでもアピール材料になります。モバイル開発はエンジニア不足領域でもあるため、初心者が一つでもまともなアプリを公開できれば市場価値は高いです。テックジムならその下地を確実に作ることができるでしょう。
講師の質とサポート体制
講師(メンター)の質は、テックジムを語る上で重要なポイントです。公式情報によれば、各教室には実務経験豊富なエンジニアが在籍し、受講生の学習をサポートしています。ただし前述の通り、テックジムの講師は黒板の前で授業をするわけではありません。
基本的に授業はなく、学習教材の提供のみで、学習は自習形式。講師は質問対応やコードレビュー、アドバイスを行う裏方的存在です。講師陣は「積極的に答えを教えすぎない」方針をとっています。
自ら考える力を養う講師の指導スタイル
これは「自力で解決する力をつけてもらうため」で、すぐ答えを言わずヒントを与えて考えさせるスタイルです。最初はもどかしく感じるかもしれませんが、このおかげで調べる力・考える力が身についた**という声も多く、講師の質(教え方の巧みさ)として評価されています。
もちろん、いくら調べても分からない場合はちゃんと解説してくれるので安心です。「詰まったことはほぼなかった」とのコメントからも、要所ではしっかりフォローしてもらえることが伺えます。
講師との距離が近いアットホームな雰囲気
また、講師との距離が近いのもテックジムの特徴です。受講生によると「講師の方にもいつも仲良くしていただいている」とのことで、和やかなコミュニティが形成されているようです。
授業スタイルのスクールだと講師は一方的に教える立場ですが、テックジムでは講師も生徒も横並びで一緒に学んでいるような雰囲気があります。そのため質問もしやすく、気軽に雑談や相談ができる関係性を築けるようです。
対面とオンラインを組み合わせた充実のサポート体制
テックジムのサポート体制としては、教室での対面サポート以外にオンラインでの対応も充実しています。受講者専用のSlackコミュニティ「テックジム秘密基地」があり、開校時間外でも質問を投稿すれば講師や他の受講生から回答やアドバイスをもらえます。
教室によってはZoomを使ったオンライン自習日を設けているところもあり、遠隔地や在宅の日でもメンターに質問できる環境があります。このように対面とオンラインを組み合わせたハイブリッドなサポートが受けられるので、「困ったときに聞けない」という心配は少ないでしょう。事実、「毎日いつでもSlackで質問受付」「平均30分以内に回答」といった迅速な対応を掲げている教室もあるようで、疑問をすぐ解消できるとのことです。
講師の質に関する口コミ・評判
講師の質そのものについて、ネット上の評判を見る限り概ね好意的な口コミが多いです。例えば「体験でも講師の方が優しく教えてくれた」というフィードバックがあり、それが入会の決め手になった人もいます。
現役SEから見ても「講師や学生との交流ができるため、独学で相談相手がいない難点を解消できる」と評価されています。
一方で「講師が手取り足取りではない」点をデメリットとして挙げる意見もありましたが、これは先述のように学習方針ゆえのものです。総合すると、テックジムの講師はフレンドリーかつ有能で、受講者の自主性を尊重したサポートをしてくれるという印象です。受講者自身が能動的に関われば関わるほど、その恩恵は大きくなるでしょう。
キャリアサポート・転職支援について
テックジムは基本的に就職・転職支援を前面に打ち出したスクールではありません。前述したように、未経験者の即戦力化よりも生涯学習としてのプログラミング習得を重視する傾向があります。そのため、DMMウェブキャンプやテックキャンプのような転職保証サービス(一定期間内に転職できなければ受講料返金等)は提供していません。
しかしながらまったくキャリア支援が無いわけではありません。公式情報によると、東京本校限定の特典としてキャリア相談を受けられるサービスがあります。
東京本校の受講者であれば、希望に応じてキャリアに関する悩み相談に乗ってもらえます。
具体的には「自分のキャリアプランの描き方」「どんな案件に挑戦すべきか」といった相談ができ、さらに提携している人材紹介会社や派遣会社への推薦状を送ってもらうことも可能です。
テックジム株式会社は外部の転職メディアとも連携しており、過去に「キャリハイ転職」などで紹介された実績もあるため、そうした人材ネットワークを活用した支援と言えます。
ただし、このキャリアサポートの有無や内容は校舎によって異なる点に注意が必要です。
東京本校以外でも、運営元の判断でキャリア相談会を開いたり、地元企業との交流イベントを開催したりするケースはあるようです。実際、ある地方校では受講生向けにIT人材エージェント会社との提携説明会を行ったという話も耳にします。しかし公式には「詳細は各教室へお問い合わせください」とされているため、確実に転職支援が欲しい方は入会前に各校舎に確認したほうが良いでしょう。
テックジム受講後のキャリアパス
代表的なキャリアパスの例
テックジム受講後のキャリアパスとして多いのは、次のような例です。
エンジニアへの転職に成功した
テックジムで基礎を固めつつ自主制作や副業で経験を積み、晴れてエンジニア職に就いたケース。
自分でサービスを開発・起業した
学習中に得たスキルでオリジナルのWebサービスやアプリを作り、そのまま事業化したケース。
本業にスキルを活かした
プログラミングで業務効率化ツールを作成し、仕事の生産性を上げたり、エンジニアと円滑にコミュニケーション取れるようになったケース。
このように、成果の形は人それぞれです。
テックジムのキャリア設計に対する考え方
テックジム側も「全員が3ヶ月後に転職できるなんてありえないし、エンジニアになることだけがゴールではない。無理のないキャリア設計とそれに合わせた学習が大事」と述べています。
まさにその通りで、テックジムは「スキル習得の場」であり「就職予備校」ではありません。だからこそ、得たスキルをどう活かすかは自分次第というわけです。
短期転職希望の場合の活用方法
もし短期間でエンジニア転職まで一直線に進みたいという明確な目標がある場合、テックジム単体ではやや遠回りになるかもしれません。その場合は、テックジムで実践力を養いつつ、並行して転職エージェントや他の転職支援付きスクールを活用するのも一つの手です。
実際に現役SEのブロガーからは「職業訓練校で基礎を学びながら、夜はテックジムで実践力を補うという通い方がおすすめ」との提案もありました。
テックジムで培ったスキルを証明するために副業案件やコンテストに挑戦して実績を作るのも効果的です。その実績とテックジム経由の人脈を組み合わせれば、転職成功率はぐっと上がるでしょう。
テックジムが提供するキャリアサポートの特徴
まとめると、テックジムのキャリアサポートは「相談相手とコネクションは提供できるが、道を切り開くのは本人次第」というスタンスです。就職支援付きのスクールのような手取り足取りのサポートは期待できませんが、逆に言えば自由な方向にキャリアを伸ばせるとも言えます。
エンジニア転職に限らず、今のキャリアを深化させたり副業で収入を得たりと、自分なりのゴールに向けてテックジムを活用すると良いでしょう。
他のスクールとの比較:テックジムはどう違う?
テックジムが気になる方は、同時に他のプログラミングスクールも検討しているかもしれません。ここでは、テックジムとターゲットや学習効果が近い代表的なスクールをピックアップし、価格・カリキュラム・サポート体制の違いを比較します。自分に合ったスクール選びの参考にしてください。
スクール名 | 料金(税込) | 学習スタイル・カリキュラム | キャリア支援体制 |
---|---|---|---|
テックジム (Techgym) | 入会金33,000円 + 月額22,000円 で通い放題 ※学生・60歳以上は月額11,000円に割引 ※途中休会は月額1,100円 | 自習型(教材に沿って自主学習)で授業なし。開校時間内は教室で好きなだけ勉強可能。現役エンジニアのメンターが常駐し質問対応・コードレビューを実施。Python, AI, GAS, Rails, スマホなど複数コースを自由に受講できる。Slackコミュニティでいつでも質問OK。 | 転職保証や求人あっせんは基本なし。東京本校のみキャリア相談・提携エージェント紹介のサービスあり。それ以外の校舎ではサポート有無が異なる。副業紹介等の公式サービスはないが、人脈作りや相談には応じてもらえる。 |
Freeks (フリークス) | 月額10,780円(スキルアップコース)~ 21,560円(転職コース) ※入会金無料・解約自由 | オンライン完結・サブスク型。独自の学習プラットフォームで好きな言語/コースを学び放題。Web系言語を中心に全てのコース受け放題で、教材も実践重視。現役エンジニアのチャットサポートや課題コード添削が無制限に受けられる。勉強会やもくもく会などコミュニティイベントも開催。 | 転職コース受講者向けに充実。専任のキャリアアドバイザーが付き、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、求人紹介まで一貫サポート。提携求人も豊富で、公式発表の転職成功率は94.8%。ただし保証制度(返金等)は特になし。 |
侍テラコヤ (SAMURAI TERAKOYA) | 月額2,178円~ ※年間一括払いのライトプランの場合 ※月額プラン(月払い)はやや割高で3,000~6,000円程度 | オンライン完結・サブスク型。動画教材とテキストで自習し放題。実践型教材が30種類以上用意されており、Web制作からアプリ開発まで幅広く学べる。入会金不要で始めやすく、現役エンジニアとの60分オンラインレッスンが月1回無料で受けられるのが特徴(マンツーマン指導を追加することも可能)。疑問があればQ&A掲示板で質問し放題で、平均30分以内に回答が得られる速さ。自走力重視のカリキュラムで、低価格ながら内容は充実。 | 転職支援: なし(間接的なサポートのみ)。講師とのキャリア相談や学習相談はいつでも可能で、希望すれば転職ノウハウ等のアドバイスも受けられる。ただし求人紹介や転職保証は行っていない。別途、侍エンジニア塾本体の転職支援サービスを案内される場合も。どちらかというとスキル習得に特化し、転職は本人の自主活動に委ねる方針。 |
Aidemy Premium (アイデミープレミアム) | 約528,000円(例:AIアプリ開発講座 3ヶ月の場合) ※入会金0円・分割払い12回まで手数料無料 ※一部コースは給付金対象で最大80%支給 | オンライン完結・短期集中型。AI・データサイエンスに特化したカリキュラムを提供し、未経験から最短3ヶ月で実務レベルのスキル習得を目指す。専用の学習システム上で動画講義と演習を進め、週2回程度のマンツーマンメンタリング(ビデオ通話)で疑問を解消しながら学ぶ。Python基礎から機械学習、深層学習まで幅広く扱い、卒業時には企業のAIプロジェクトを推進できる人材を目指す。初心者が挫折しないようチャット質問し放題・バーチャル自習室などサポート体制も万全。 | 転職サポート充実。受講期間中からキャリアカウンセリングを行い、希望者には転職エージェントの紹介や求人提案、面接対策などを提供。AI特化型スクールとして企業からの信頼も厚く、未経験からAIエンジニア転職した実績多数と宣伝。一定条件下で8日以内の全額返金保証制度あり(まずはお試し受講可能)。一部コースでは転職成功で祝い金、転職失敗時の保証といったサービスも展開。総じて高額なぶんアフターケアも手厚い。 |
上記は一部スクールの比較ですが、テックジムと同じ「サブスク型」のスクールとしては他にも「Tech Study」(テックキャンプが提供する月額2,970円のオンライン教材サービス)や、女性向けの「SHElikes」(デザインやマーケも学べる月額制スクール)などがあります。
逆に本格的な転職保証付きスクールとしては「DMMウェブキャンプ」や「RUNTEQ」などが有名です。
それぞれ料金体系やサポート範囲が大きく異なるため、自分の予算や目的に照らして検討すると良いでしょう。テックジムはどちらかというと「学び続けたい人向けの場」なので、短期決戦で結果を出したい人は他校、腰を据えてスキルを積み上げたい人はテックジム、といった選び方も一つの基準です。
テックジムはどんな人におすすめか?
テックジムの特徴を踏まえ、以下のような方に特におすすめできます。
自分のペースでコツコツ学習したい人
決められたカリキュラムよりも自分で計画を立てて進めたい方。忙しくてもマイペースに続けられる環境を求める方に最適です。
手を動かして覚えるのが好きな人
本や動画によるインプット中心ではなく、とにかくコードを書いて試すことで実践的な力をつけたい方に向いています。
費用を抑えて長期的に学びたい人
一括で大金を払うのは難しいが、毎月定額なら継続して投資できるという方。また、途中で方向転換する可能性も考慮してリスクを抑えたい方にも適しています。
エンジニア転職以外の目的もある人
転職だけではなく、副業・現職のスキルアップ・趣味開発など、自分なりのゴールを持っている方。純粋に学習そのものを楽しみたい方にもおすすめできます。
独学で挫折した経験がある人
以前一人で学習して行き詰まってしまった方、相談できる仲間やメンターが欲しいと感じている方に向いています。
テックジムがおすすめではない可能性が高い人
短期間で未経験からエンジニア就職したいという明確な目標があり、カリキュラムや就職支援もフルで整った環境が欲しい人には、テックジムより転職保証付きスクールの方が適しているかもしれません。
その場合はRUNTEQやDMMウェブキャンプなどを検討しつつ、テックジムはスキルアップ用のサブスクサービスとして併用する手もあります。
まとめ
プログラミングスクールで目的を達成するためには、スクールを継続し、カリキュラムを完走する必要があります。
そのため、最終的には「自分に合うかどうか」が一番大事です。テックジムでは幸い無料説明会や体験入学を随時開催しており、実際の学習スタイルを試すことができます。
まずは気軽に参加してみて、教室の雰囲気や教材の難易度、メンターの対応などを確かめてみると良いでしょう。体験してみることで、自分が楽しんで続けられそうかが具体的にイメージできるはずです。
プログラミング未経験でも、正しい環境で継続すれば必ずスキルは身につきます。テックジムはその環境の有力な選択肢の一つです。この記事を参考に、自分に合った学び方かどうか見極め、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。